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興福寺「放生會」からの新たな情報発信 ~伝統行事を軸とした環境保護~

2020.04.09

今年も興福寺(奈良県奈良市)で4月17日(金)に放生會を厳修いたします。
今回の放生會につきましては、昨今、SNS等でいただいておりました猿沢池への金魚等の放生に関する厳しいご意見に耳を傾け、専門家(近畿大學農學部準教授 北川 忠生)による最新の學術研究も取り入れながら時代に即した形に変更いたします。
具體的な內容としては、外部で飼育した魚の放生は取り止め、猿沢池に生息している在來種(モツゴ、シマヒレヨシノボリ等)を採取し、法要後に改めて放生いたします。放生する方法も従來の桶からの放生ではなく、魚にかかる負擔を考慮し、スロープを使った放生へと変更致します。この一連のサイクルは放生會を行う為だけではなく、猿沢池の環境改善?保護を目的としています。
猿沢池には外來種の生息も確認されており、猿沢池の生態系を考えた上では良くない環境といえます。そこで近畿大學農學部(奈良県奈良市)の協力を得て猿沢池の學術調査を目的とした採取を実施し、その時に採取された生物のうち、外來種は近畿大學農學部で引き取り、在來種のみを猿沢池に放生いたします。そうする事で猿沢池の環境改善を図るとともに、生態系について正しく理解いただき、生き物(命)を大切に扱う(飼う)ことの重要性を考えていただく良い機會になればと考えております。
當山では最新の研究成果を取り入れながら放生會という伝統行事を次の世代へと伝えていくとともに、伝統行事(放生會)を通して、猿沢池の環境整備と生態系保護に対しての関心を高めてもらい、宗學連攜でより良い環境づくりに今後も取り組んでいきます。

【関連リンク】
農學部 環境管理學科 準教授 北川 忠生(キタガワ タダオ)
http://www.soranu.com/meikan/890-kitagawa-tadao.html

関連URL:http://www.soranu.com/

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